山根基世さんの人気連載「ちょっと道草」、初夏号は『屋根裏の仏さま』
山根基世さんの人気連載「ちょっと道草」は書評エッセイです。3年目に入りました。
初夏号は『屋根裏の仏さま』。20世紀の初め、アメリカに移住した男性たちと結婚するため、2万人ともいわれる日本女性が海を渡りました。一度も会ったことがない相手と結婚する「写真花嫁」。異郷での出産、子育て、労働、戦争が始まり強制収容所へ……。「ワンフレーズごとに替わる無数の主人公……、この小説は、彼女たちの歌う壮大な合唱のようにも思えてきました」と山根さん。
ところで、表紙を描かれたのは、今年度、『明日の友』表紙を担当されている大野八生さん。植物を愛する大野さんならではのイラストも素敵な一冊です。
『屋根裏の仏さま』ジュリー・オオツカ著、岩本正恵・小竹由美子訳、新潮クレストブックス、本体1,700円+税。
『屋根裏の仏さま』ジュリー・オオツカ著、岩本正恵・小竹由美子訳、新潮クレストブックス、本体1,700円+税。
| 固定リンク
コメント